高校生の頃から幅広くアイドルが好きで、コンサートにも行きたいと思っていましたが、気が向いたらたまに長野で開催される（ファンクラブに入らなくても申し込みが出来るタイプの）コンサートに行くようなレベルでした。
そんなオイラに転機が訪れたのは2013年の夏のこと。師匠（会社の上司）に誘われて行ったAKB48の東京ドームコンサート。
早めに現地入りし、グッズ待機列やら入場待機列、ペンライトの振り方からコール（MIX）まで色々なお作法を教わりました。
東京ドームの広い空間の中、繰り返し流れてくるインストの恋チュン。 ドキドキしながら幕が上がるの待っていると、照明が消え、大音量で流れるOvertureと共にヒートアップする客席。あの時の雰囲気は10年近く経つ今も忘れません。
その後もしばらくの間は、師匠が段取ってくれたコンサートにおんぶにだっこで付いて行きつつ経験値を上げ、半年後には一人でも参戦出来る状態になりました。
ここまでくると次の壁は握手会です。普通にCDを買えば全国握手会には参加出来ますが、ハードルが高いのは個別握手会です。 キャラアニなる専用サイトでメンバーと時間帯（部）と枚数を選ぶというところまでは理解できるのですが、抽選制で、一次受付、二次受付、再販受付。限られた期間の中で申し込みが進み、のんびり構えていると行きたいメンバーは完売してしまうのです。 ここも面倒見のいい師匠にレクチャーしていただき、握手会への独り立ちを機に、立派なドルヲタへと成長しました。
過去のイベント参戦記録を見てみると、かなりハードな立ち回りをしている日もありますが、楽しく充実した日々でした。
突然訪れたコロナ禍以降、配信ライブを観ることで気持ちを保っておりますが、正直言って配信ライブは記憶に残りません。 だってコンサートの円盤（DVDやBlu-ray）をテレビで見ているのと大差なくないですか。それなら応援する仲間がいるライブビューイングの方がましです。
思い返してみると、タイムスケジュールを考えて移動経路を調べ、電車・高速バス・ホテルを予約したり、今回はどのタオルを持って行こうかと考えたり、初めて訪れる会場にワクワクしたり、あの子からアイコンタクトを貰えた（気がした）とか、野外で急に雨が振りだしてずぶ濡れになりながら応援したとか、 そんなこんなをひっくるめて現場に行くのが楽しかったんですよね。
そんな日々が戻ってくる日を心待ちにしつつ、自宅のテレビの前でペンライトを振っているオイラでした。